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●江戸明治和本●采女玉章[采女文]
【判型】大本1冊。縦269粍。
【作者】伝小野菊作。長友松軒書。戸出某(玄海堂門人)跋。
【年代等】明和5年7月、穂積以貫(伊助・能改斎・遵古先生)序。明和5年11月刊([大阪]安井清蔵ほか板)。改題本は安永3年1月刊([大阪]田原平兵衛板)。
【備考】分類「往来物」。『采女玉章』は、跋によれば、竜造寺政家家臣である瀬川采女の妻・菊女(小野摂津守息女)が文禄の役(文禄元年(1592))に出征した夫を偲んで書いた女文1通を手本にしたもの。その恋慕の情の深いことが秀吉の心を打ち、瀬川采女の帰国が許されたという。「こかるゝまゝの胸の煙はるゝ間もなき泪の雨、一かたならぬおもひの闇にふししつみ、いつをかきりに露の身のきえはてぬまに、夢はかりかくそとしらせまいらせ度…」で始まる本文を大字・ほぼ4行・無訓で記す。多く並べ書きに近い散らし書きだが、引用した古歌では散らし方に変化を持たせる。なお、本書の改題本『女教操文章』が安永3年に刊行されたほか、江戸後期にほぼ同内容の『貞女志満津文』も出版された。
★原装・題簽付・美本。稀書(他に所蔵無し)。
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