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定価16,500円
『海』『山』『虫』『鳥』『女』……
150年前に、地球史の視野をもつ稀有な歴史家がいた!
★本邦初訳
「ミシュレの日記はフランスの告白文学において最も驚嘆すべきものの一つ」(『ル・モンド』1950年)。
浩瀚な『フランス史』を著した大歴史家の日記、いよいよ刊行。
『日記』を読む楽しみは、偉大な学者だった彼の人となりや思想を知り、そこに託されたメッセージを探ってみるということだけではないだろう。間歇的に現れる過ぎし日々や別離した人々への思いが、文学性豊かに、詩情あふれる形で語られるとき、そして最初の妻ポーリーヌ亡きあとに接した女たち(とくに第二巻に出てくる二番目の妻アテナイス)との赤裸々な交わりが述べられるとき、この「日記」の草稿を委ねられたガブリエル・モノが「ルソーの『告白録』をはるかに超える率直さ」と語ったという言葉を引きながら、「ミシュレの日記はフランスの告白文学において最も驚嘆すべきものの一つだ」と『ル・モンド』紙(1950年1月28日号)が紹介したのも、まこと宜なるかなと思われるのである。
●ジュール・ミシュレ(Jules Michelet, 1798-1874)
ミシュレはフランス革命期、貧しい印刷業者の一人息子としてパリで誕生。「私は陽の当たらないパリの舗道に生えた雑草だ」「書物を書くようになる前に、私は書物を物質的に作っていた」(『民衆』)。少年時代は物質的にきわめて貧しかったが、孤独な中にも豊かな想像力を養い、やがて民衆への深い慈愛を備えた大歴史家へと成長してゆく。独学で教授資格(文学)を取得し、1827年にエコール・ノルマルの教師(哲学と歴史)。ヴィーコ『新しい学』に触れて歴史家になることを決意して、その自由訳『歴史哲学の原理』を出版。『世界史入門』『ローマ史』に続き、『フランス史』の執筆に着手(中世6巻、近代11巻)『フランス革命史』を執筆する傍ら、二月革命(1848)では共和政を支持。ミシュレの歴史は19世紀のロマン主義史学に分類されるが、現代のアナール学派(社会史、心性史)に大きな影響を与えるとともに、歴史学の枠を越えた大作家として、バルザックやユゴーとも並び称せられている。
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